書遊Gallery



書遊の店舗で常時展示いたしております作品をご紹介いたします。
お客様よりいつもお問い合わせいただく作品です。ご来店の際は見逃さないでくださいね。

 

  辻 本 史 邑  (つじもと しゆう) 

【 破 体 五 律 】*書遊 奈良本店に常時展示 *書遊の手提げ袋でもおなじみの作品です。
      二曲一隻屏風 1305×601mm×2 昭和14年 44歳作 
      *先々代社長 坂倉文五郎の時代に辻本史邑先生から寄贈いただいた作品。

作品名に「破体(はたい)」とあるように、篆書/隷書/楷書/行書/草書の全ての書体を織り交ぜ作品を一体感の
あるものと仕上げられた非常に珍しい作品。

右軍本清真。瀟灑出風塵。山陰遇羽客。要此好鵞賓。
掃素寫道經。筆精妙入神。書罷籠鵝去。何曾別主人。

【訓】右軍はもとより清にして真たり、瀟灑なること風塵を出づ。

山陰に羽客を過ぎれば、此の好鵞の賓に要す。

素を掃ひて道經を寫せば、筆の精にして妙なること神に入る。

書を罷めて鵝を籠にして去りき。何ぞすなわち主人に別れんや。

※『’06日本書芸院展役員展 特別展観■先達13人展』にも出品した作品。
戦後間もない混乱期に書の振興と発展を担ったといっても過言ではない「辻
本史邑」の代表作であり、傑作です。詩は右軍王羲之が『老子道徳経』五千文を書写することと引き換えに、道士から美しい鵞鳥(アヒル)を手に入れたという故事を描き、その筆技の霊妙と人柄の闊達を詠った李白の五言古詩です。(参考:『李太白詩歌全解』大野実之助 早稲田大学出版部、その他)

 

 

【 雲 煙 飛 動 】*書遊 大阪店に常時展示
  扁額 作品寸法34.5×135cm 昭和10年 40歳作
  落款部分にに『乙亥仲冬吉 為 春光園主 史邑題』とある。「春光園」とは弊社の製墨業での屋号。

 

 

【 守 清 虚 】*書遊 京都店に常時展示
  扁額 作品寸法34×115cm 昭和19年 49歳作

 

    【 辻本 史邑 略 歴 】
       本名 勝巳。 号 史邑。 字 士禮。
明治28年 奈良県磯城郡川東村に出生。
大正 7年 23歳 文検合格 奈良師範学校教諭となる。以後9年間県下 書き方教育に貢献。
大正13年 29歳 奈良県立奈良中学校教諭となる。
大正14年 30歳 月間書道誌『書 鑑』発行。
大正15年 『書界』と合併。
昭和 2年 32歳 高等官六等待遇。同10月 正七位に叙される。
昭和 3年 33歳 教職辞任。
昭和23年 53歳 日本書道院第一回展審査員就任。日展に書道参加。審査員就任。
昭和24年 54歳 日本書芸院会頭就任。第5回日展 第五科審査員。
昭和25年 55歳 日展参事、奈良学芸大講師就任。第6回日展 五科審査員。
昭和26年 56歳 昭和25年度日展作品を文部省が買上。
昭和27年 57歳 日展運営会参事。五科審査員就任。
昭和28年 58歳 日本書芸院会頭就任。
昭和28年 58歳 芸術院賞受賞。
昭和29年 59歳 第10回日展審査員。社団法人 日本書道連盟関西総支部長就任。
昭和30年 60歳 日本書芸院会長就任。
昭和31年 61歳 日展審査員。
昭和32年 62歳 日展審査員。
昭和32年 62歳 没。